ピサヌロークの川揚げヱのⅤ

 ⇒シィー・サッチャナーライ窯産の鉄絵草花四方襷文長頸壺が揚がりました。自慢げに壺を持ちあげて写真を撮っていたら、サワリットさんがあわてて「隠して、隠して」と手を動かしました。どうも「スコータイを目当てとした川揚がり品」は五月蠅く言われるらしく(岸から監視されていることもあるようで)、船底に隠しました。
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⇒様々に揚げられる遺物の中には、揚げた本人の独断で、再び川に御戻りとなるものも御座います。中には「おっと~!」と私が声をかけて止めて頂いたものも御座います。
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⇒たとえば中国陶磁器片、面白い文様は残されるようですが、中には元時代の文様が分からず、お戻りになるケースがあるような・・。写真は『大明成化年製』銘の雨龍文の碗片と唐草文様の碗片です(15世紀)。
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⇒シィー・サッチャナーライ窯産の青磁大皿(15~16世紀)も揚がりますが、あまり面白くないものはお戻りのようです。
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⇒アユタヤのハンネラ壺にも同様なものが御座いますが、これは施文がしっかり出ているのでゲットの様です(16~17世紀)。
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⇒この無釉焼締壺は完形品なのですが、何か変化も無く、面白くありません。しかしヌックさん曰く、「ほれ、ココに刻印が入っているだろ?これは珍しいんだ。」と主張します。確かに底部下端にスコータイ風の印刻があり、官用品(たとえば貝貨、銀貨幣を入れるなど)を意味しているのでしょうか?
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⇒さて、写真は本日の川揚げ品です。
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⇒これは、本日揚がった舟底のシィー・サッチャナーライ窯産鉄絵陶器類です。
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 川揚げの陶磁器について言えることですが、完形品の確率はおよそ1/100、それを考えると海などの沈没船の引き揚げ品の方が数倍完形品が揚がる確立が高いと思われます。商売ならば、どちらの方とコネクションしたら良いか?その答えは明白です。過度な期待をせず、我慢強く接する、それが私の川揚げ人達に対する鉄則です。

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この記事へのコメント

  • ぷらわっさーと

    mikomai 様
    気持玉ありがとうございました。
    2012年12月11日 02:42
  • nazonazo

    スコータイの乳房の水注もあるやないですか! 上の部分が無いですが、側面の絵柄エエですね。長頸壷、金継みたいな無粋なことをせんと、そのままで鑑賞したいものです。
    2013年03月30日 09:12
  • ぷらわっさーと

    nazonazo 様
    コメントありがとうございました。
    ツンとしたエエ形の乳房ですョ。ブログアップしますね!でも首欠けとは言え、やっぱり高いこと言イナハルワ。命がけで揚げているんですものネ。瓶も割れているけどやはり高いので、あきらめました。
    2013年04月08日 20:51

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